ラピュタの道に、みんなで自転車で集まりたい!

そんな思いで、日時だけを設定した集合サイクリングです。

2012年7月22日日曜日

熊本広域大水害に見舞われたラピュタの道に思う

阿蘇は、そこを訪ねたサイクリストにたくさんのものを与えてくれます。
四季の自然に彩られる素晴らしい景色、そこに吹くその時々の風、地元の食材を生かした美味しい食べもの、迎えてくれるひとたちの笑顔、そしてサイクリストだけが感じられるだろうその道々の細かな表情…
それらに触れるたびに思うのは、自分たちはそれを与えられているだけでいいのだろうか、自分たちに大きなものを与えてくれる阿蘇に恩返しすることはないのだろうか…ということ…
ラピュタで会おう20120720で、多くのサイクリストの気持ちを阿蘇に集めることができてから、ずっとそれを考えていました。
2012年7月11日から14日かけて発生した平成24年7月九州北部豪雨(熊本広域大水害)によって、熊本県阿蘇地方は甚大な被害を受けました。
この災害で犠牲なられた方々のご冥福を心よりお祈りします。そして、依然行方不明となっている方々の安否が気づかわれます。また、被災された方々にお見舞い申し上げます。
この災害で、ラピュタの道こと、阿蘇谷と阿蘇北外輪山を結ぶ狩尾坂も大きな被害を受けました。
実際に現地に足を運んでおらず、伝わってくる情報を見聞きするしかなく、ここで伝えられることはいくらもないのですが、ラピュタの道の魅力をご自身のブログから発信続けている方のリポートからその被害の状況を窺い知ることができますので紹介させていただきたいと思います。



上の画像は熊本県道149号河陰阿蘇線から熊本県道339号北外輪山大津線(通称:ミルクロード)へ至る5.7kmの道の中でも最も被害が大きいと思われる箇所で、これ以外にも数カ所が寸断されており、現在のところ復旧の目処は立っていないようです。
ラピュタの道があるこの地区の別の2ヶ所で発生した土砂崩れでも、3名の方の尊い命が奪われています。

これは、2012年5月13日の同じ場所の様子です。7月12日の崩落で、この場所がどのような被害を受けたかお判りいただけるでしょうか。
地元ではラピュタは、「狩尾坂」「狩尾峠」「狩尾牧野道路」と呼ばれており牧草を運ぶ農道です。
人が通るだけだった道を、昭和40年代に「原野を管理する道路」として今の道幅に拡張され、草刈りや清掃など維持管理は狩尾地区の方々がされています。
ミルクロード一帯の牧草を、梅雨前から秋までの間に4回刈り取り、ロール状に巻いた1個200キロから400キロの牧草を運ぶ農耕車両が往来します。牧草は雨で濡れたものは使えず、乾いた状態で刈り取るため、今の時期晴れると日曜祭日連休に関係なく多くの農耕車両が頻繁に行き来します。 
コルナゴ部長の言葉にある通り、この道は阿蘇谷の牧場に牧草を供給することを主な目的として整備されてきた道です。

これまでラピュタの道を訪ねるたびに、トラクターや軽トラックなどの農作業車両と数知れず行き合わせました。そのたびに、その進路の邪魔にならないように道を空け、時にはその通行を辛抱強く待つこともありました。それは、この道が彼ら地元の方々の生活を支えるためものであって、我々サイクリストはたまたま通してもらっているに過ぎないと思えばこそなのです。
3月の下旬には、阿蘇の春を告げる風物詩である野焼きがここでも行われます。わたしたちが目にする阿蘇の他で見られない素晴らしい景観は自然に生まれたものではありません。何百年もの間、人々が野焼きを行って人工的に作り、維持してきたものなのです。野焼きをやめると樹木が生い茂り、いま見られる草原はなくなってしまうといわれています。阿蘇の森林限界が低く見えるのは、地元の人々が大きな苦労をして…時に身の危険にも晒されながら…行う野焼きによって保たれているのです。
わたしたちが自転車でこの道を訪ねるときはいつも、行き交う農作業の方々に挨拶することをけっして忘れません。それは、この道を維持してくれていることへの労いと、感謝の気持ちに他なりません。
そんな場所が、いま大きな困難に見舞われています。
もちろんいまは、一日も早いを復旧を願うばかりです。
でも、そう願うしかないことに、とても歯痒く、やり切れない気持ちでいっぱいになります。
きれいごとやお決まりの言葉を並べ立てようという気持ちは、一切ありません。この災害が起こる前から考えていた「阿蘇に何か返せないのか?」ということも含め、「サイクリストとして阿蘇になにかできるか」という考えが深まるばかりです
でもまだ、それがなになのか、まったく想像できていません。
このブログを通して、それがなになのかこれから考えていければと思っています。

2012年5月26日土曜日

たくさんあった出会いの中で

5月20日の当日、集合時間の12:00を30分ほど回った頃になって、ひと組のサイクリストがビューポイントに到着するのを見かけました。
覚えのある方々ではありませんでしたし、今回のイベントとは無関係なのかなあと思いながら、こんにちわ、どちらからお越しですか?と声をかけると「福岡からです」との答えが。そして、「素晴らしい場所ですね。いつもおふたりのブログを拝見していて、今日はそれできました」と仰るではないですか。そして、おふたりのヘルメットを見ると、例の自製をお願いしていたステッカーまでしっかり貼ってあるのです。
ひと伝えも含め特に事前の交流がなかった方が、わたしたちの呼びかけを目にして福岡から内牧までは車載してラピュタの道を自転車で登ってきたのです。そして、「きてよかった!」と心から言っていただけました。これには、わたしたちもいたく感激させられました。

このイベントを提案して本当によかったと思わされた、本当に幸せな時間でした。
そして、参加いただいたみなさんにも様々なドラマが生まれたんだろうなあと思いを馳せています。

2012年5月25日金曜日

ステッカーで運ばれた思い

事前に用意した上記のステッカーですが、ご自身でプリントアウトして使用してくださいとの勝手なお願いを少なくない方に聞き届けていただけたようです。

手作り感満載のものから…

フレーム・プレート支持器具仕様の本格的なものまで。

スポークに挟んだり…

BRAHMANでは、てるてる坊主の編みぐるみと仲よしだったり…
ほんの少しの方の分しか紹介できませんが、ヘルメットに貼っていただいた方も大勢いらっしゃいました。

のぶさん自作のもの

そして、今回は残念なことに参加できなかったさる方から、使って欲しいと提供されたステッカーもありました。

自前で用意させていただいたステッカーを、ランドヌールのおひとりのマジョーラカラーのKLEINに貼っていただきました。
今回使用したのは、SANWA SUPPLYのはがせる耐水ホワイトフィルムラベル 5枚という、PET素材のフィルムラベルシートで、耐水性があり、発色もよく、また剥がして貼れるタイプだったので、今回の用途にはピッタリでした。普通のインクジェット複合機(CANON PIXUS MP810を使用)で、普通の染料インクを使用しても充分な耐水性が得られました。シールを1枚1枚切り出すのと、剥がし口をセロテープで作るのが少し面倒でしたが、苦労した甲斐があったのではではないかと自己満足しています。
今回、A4シート5枚のうち2枚をし損じてしまい、12面×3シートの合計36枚しか作成できず、参加いただいた全員に配布することができずとても残念でした。
それというのも、そのくらいあれば充分足りるだろうと思っていたところ、50名ほどもの多くの方にお集まりいただけたからなのです。

2012年5月24日木曜日

集合写真

5月20日正午に、ビューポイントに集った皆さんの姿です。
nar_gaさんに、画面手前の小高い丘に登って撮影していただきました。
参加者のみなさん、ご自身の姿を確認できますか?

上の画像の画面中央で右手を真横に差し出しているキャノンボーラーがそこへ走って向かう姿が写ったこの画像の通り、わたしはこれを撮影するために上の画像では画面右下に見切れていて、俯瞰の集合写真には写っていませんorz

2012年5月23日水曜日

20120520のひとコマ

当日のビューポイントでは、集ったみんなが思い思いにその場所を楽しんでいました。友人のフラガールが残してくれたショットに、その面白さが切り取られていたので紹介しておきます。
いやあ、おのおのいったいなにをしているんだか…実に楽しそうですね。

2012年5月21日月曜日

5月20日当日の模様

写真集に、ラピュタでお会う2012当日の模様をアップロードしました。

ブログを書くまでがサイクリングです!

誰が言い出したのか、「ブログを書くまでがサイクリングです!」とは、まさにけだし名言ですね。
昨日は朝から、ラピュタの道に集まってくる少なくないひとたちによる「ちょっとシータ探しに行ってくるー♪」「5分後にはつばめの4号車A1に座ってます。(笑)」「高速乗ったお(o´ω`o)ノ」「+C着いた」「熊本駅から乗り換えてます。熊本の空は、曇り。お昼には、晴れてくれるといいのだけど。」「熊本インター降りた~♪57号線を阿蘇方面へ!」「途中で信号待ちするダイゴさん発見(≧ω≦)」「石原セブンなう、予定メンバー無事合流」「立野駅に着いた」「いきなり風うぐぅ~☆@道の駅大津」「阿蘇体育館に着いた~」「合流したけど、ペースが速いので置いてってもらいました(@セブンイレブン阿蘇東海大前店)」「ニコニコ饅頭@立野駅」「途中で+Cの皆さんに追いついた(´▽`)」「今、登り口?今から登りま~すo(*^▽^*)o」「今から上がるよー(^o^)/」「休憩ちう@長寿ヶ丘公園」「小国ブアミマなう、急遽、ラビタの道めざします」「1105。頂上到達ゥ~。1時間切った~♪ヽ(´∀`)ノ」「だいぶん登ってきたお(≧ω≦)」「ラピュタスタート地点なぅ!@ラピュタロード」「ついた~@ラピュタの道」「うわー間に合わんなーまだ外輪山にもつかず」「サイクリストの数すげっ!(@ラピュタロード)」「ラピュタ~(≧∇≦*)」「九州中からラピュタにサイクリストの方達が集結されました」「シータ!!!」などといったつぶやきでtwitterのタイムラインが大いに賑わいました。
各自が帰宅してからは、疲れているだろうに、帰った時間も遅かったろうに、続々とブログのアップが続いています。
サイドバーの「マイブログリスト」にそんなブログたちを追加しました。

画像は、えすもとさんの「えすもとの不定期blog」のひとコマです。

皆さんのブログを拝見すると、思い思いに約束の地を目指す集合サイクリングの様子が手に取るように判って、別のルートを辿ったのにまるで一緒に走ったような気持ちにさせられるから不思議です。
今後アップされていくブログも、できる限り紹介していきたいと思っています。
同じ思いを持ってラピュタの道を目指したみんなの気持ちが、ここに紹介することで少しでも伝わるとしたら幸いです。

2012年5月20日日曜日

20120520に、ラピュタで会った!

ラピュタで会おう2012を、本日、盛会のうちに行わせていただきました。

 ビューポイントには、こんなにたくさんのお友だちが…

いえ、こんなに多くのみなさんに集っていただけました。
参加いただいたみなさん、本当にありがとう!
そして、また、ラピュタで会おう!

2012年5月19日土曜日

明日、ラピュタで会おう!

阿蘇の素晴らしさを知ってもらうきっかけをつくりたいと思って、半年前にこの集合サイクリングを企画しました。
そして明日、ついにその日がやってきます。
思いがけず多くの方々からその呼びかけに賛同していただけて、九州各地から集うみんなで、明日はなにやら賑やかになりそうです。
みんなで走る時に願うことはただひとつ。
それは、誰ひとり事故なく無事に家まで帰りつくことです。
そう、帰るまでが遠足です。
どうか、みんなが笑顔で楽しめますように。

2012年5月14日月曜日

5月13日の画像を追加

写真集に、5月13日に単独で登った際の画像を追加しています。
長寿が丘つつじ公園のツツジは、ちょいとばかし盛りを過ぎちゃったかな?
それでも、これだけの満艦飾でした。

20120520の+Cサイクリングについて

「ラピュタで会おう2012」は集合サイクリングです。集合場所まで、参加するみなさんがそれぞれに考えたルートやプランでサイクリングを楽しんでもらえればいいな、そして同じ場所に集った喜びを共有したいな、そう思って企画しています。

その当日には、熊本市鍛冶屋町の+C Shopさんによる月例の+Cサイクリングの一環として集合場所のラピュタの道のビューポイントに向けての走行会を行なっていただくことになっています。
+Cサイクリングは+C Shopさんが運営しているもので、わたしもその企画・運営等のお手伝いをさせていただいています。しかしそれは、あくまでショップの走行会であり、今回の「ラピュタで会おう2012」の当日にも同様となります。
5月20日当日に+Cサイクリングに参加してラピュタの道に向かおうと思われる方がいれば、かならず+C Shopの財津さんにメールまたは電話(096-352-5057)で、その旨を伝えるようにしてください。
「ラピュタで会おう2012」は集合サイクリングです。その参加は個人の責任と判断に委ねます。しかし、+Cサイクリングはショップが主催するものである以上、主催者にある程度の責任が生じます。それはこれまでもそうでしたし、これからもそうなんだろうと思います。
楽しいサイクリングのために、以上ご理解のほどよろしくお願いします。
+C Shopから出発する場合、ラピュタの道への往路は自走となり、往復した場合には100km超の距離となります。往路の50kmちょっとの距離にもそこそこ以上の坂はありますしのんびりとって感じでは12:00に行き着かない可能性があるので、その参加はご自身の脚力と相談の上決定して下さい。 
+Cサイクリングは、生活に自転車をプラスしよう!をテーマに快適な自転車ライフのためのサイクリングウェアを九州・熊本から発信している+Cサイクリングウェアの+C Shop熊本鍛冶屋町店が、初心者から中級レベルの方にもサイクリングを楽しんでいただけることを目的に月に一度行なわれている走行会です。

2012年5月7日月曜日

こんなの作りました

ステッカーを作ってみました。
とはいえ、ちゃんとしたステッカーとして頒布する時間的余裕やらもないので、参加いただくみなさんに各々プリントアウトしていただいて、ヘルメットやウェア、フレームなどに貼付していただければと考えています…スミマセン…
集合イベントだからこそ、別々に目的地を目指しても同じ気持ちを持てればなあと思って企画しました。
よろしくです。

2012年4月30日月曜日

4月29日のラピュタの道

写真集に、2012年4月29日の下見走行の際に撮影した写真を追加しました。

2012年4月20日金曜日

ラピュタで会おう2012に参加しませんか?

ススキの時期にラピュタの道の鼻を登る2名のサイクリスト(ryuさんによる撮影)
  • 集合日時
2012年5月20日(日)正午12:00
  • 集合ポイント
熊本県阿蘇市狩尾の通称・ラピュタの道のピーク(熊本県道339号ミルクロード)手前のビューポイント。錆びたガードレールが目印です。
  • このイベントについて
決まっているのは、集合日時と集合ポイントのみ、各自の意思で参加する集合イベントです。
呼びかけ人として複数が名を連ねますが、はっきり言ってイベンターらしいことはなにもしません。エイドもなにもありません。
参加するみなさんが自由に楽むことが目的です。
  • About Road of Laputa 
ラピュタの道ってどんな場所?
阿蘇の阿蘇谷から北外輪山に登る名もない道で、かつては狩尾の坂とだけ呼ばれていました。いつからか、ここを訪れた単車乗りがその景観を「天空の道」などと呼ぶようになり、ジブリアニメ「天空の城ラピュタ」にちなんで、こう名付けられたようです。険しい坂を登る楽しさもあり、ここ数年の間に地元のサイクリストにも知られるようになりました。サイクルスポーツ6月号別冊付録「あなたが選んだベストロード」で、馬場宗明さんによって「阿蘇外輪山の絶壁を上る『ラピュタの道』」として紹介されました。
どこにあるの?
住所は熊本県阿蘇市狩尾になります。熊本県道149号の狩尾地区と 熊本県道39号ミルクロードの北外輪山の端辺原野を繋ぐ道で、県道149号から1.5kmの位置には季節には1万株のつつじが一面に咲き誇る長寿が丘つつじ公園(阿蘇市狩尾字日下836-31外)があります。
どんな道なの?

登山口の長寿が丘つつじ公園入口からピークの熊本県道39号ミルクロードまでは5.7km、ビューポイントの錆びたガードレールまでは5.4kmで、平均斜度が8.1%、獲得標高が457m、標高479mから940mまで461mの高低差を一度も下ることなく登ります。 路面は荒れた箇所が少なくなく、幅員も狭隘で普通乗用車の離合(行き違い)が困難な場所も多く見受けられます。元々が牧草を運搬するための農耕路で、それ以外の生活道路としての利用はほとんどなく、現在部外者として訪れる車両の多くは観光目当てのようです。
ハッキリいってきついです。緩急があるものの、ずっと登りです、最大勾配は10%を越えます。でも、車両の通行がほとんどないので、景観を楽しみながらのんびりと登ることが可能です。